「価格だけで選ばない、賢い消費者になる」

６月１１日、東大阪市文化創造館で、家族向けの勉強会が開催しました。この勉強会では、食と住の重要性について学び、環境意識を高めることが目的でした。私たちは毎日食べ物を摂取し、エネルギーに変換して生きています。また、人生の大半は住環境の中で過ごし、仕事や生活をしています。しかし、スーパーでは食品の内容や機能よりも価格が判断基準になっていることが多く、住環境でも使用される建築資材の選択よりも価格が重視される傾向にあります。

このような状況は本当に健康に良いのでしょうか？人々は健康を重視しているのか?、食品や住環境についての選択基準は価格だけでなく、内容や機能も考慮すべきではないかという疑問を参加者の方々に投げかけました。この勉強会では、参加者たちが共に知識を高め、理解を深めることができたと思います。

また食品は私たちの健康に直接影響を与えます。添加物や保存料が多く含まれる加工食品は、長期的に摂取することで健康に悪影響を及ぼす可能性があります。一方で、新鮮な野菜や果物、無添加の食品は身体に良い栄養素を提供します。しかし、スーパーでは価格が安い加工食品が多く販売されており、消費者は価格だけで判断してしまうことが多いのです。

住環境も同様です。建築資材には安全性や耐久性が異なります。安価な建築資材を使用することでコストを抑えることができますが、長期的に見ると健康や安全面で問題が生じる可能性があります。例えば、シックハウス症候群は建築資材から発生する化学物質によって引き起こされる健康被害です。

さらに詳しく言えば、住宅建築時に使用される塗料や接着剤などに含まれる化学物質が室内空気中に放出されます。これらの化学物質は揮発性有機化合物（VOC）と呼ばれ、長期的な曝露によって頭痛やめまい、咳などの症状を引き起こす可能性があります。また、建築資材の中でも特に注意すべきものとして、ホルムアルデヒドが挙げられます。ホルムアルデヒドは家具や建築材料に使用される接着剤から放出されることがあります。

この勉強会では、参加者たちが食と住の重要性について学び、自分たちの生活を見直すきっかけとなりました。私たちは毎日の選択によって健康を左右します。価格だけでなく、内容や機能も考慮して選択することで、より健康的な生活を送ることができます。住環境においても、安全性や耐久性を考慮した建築資材の選択が大切です。